屋久杉の土埋木。飽きることがありません。

こんにちは。

屋久杉工房の樹行です。

屋久杉に魅せられ、コレクターとなり早40年以上が経ちます。

「自分で持っておきたい!」と買い集めた原木は、多い時でテーブルが200枚以上取れる程の多さに。

当時おそらく屋久島で、販売目的以外で一番原木を所有していたのは私だったと思います。

屋久島でできた友人宅で、皆が集まると、冗談で「樹行さんは、売れる程屋久杉持ってるね」と言われるほど。

原木を眺めて、どんな表情が現れるか、どんな作品ができるのか、と想像にふけるのが一番の楽しみなのです。

「屋久杉龍」は原木のまま、東京に運んできて、どのような作品が作れるかずっと考えていました。

正直なところ、屋久杉の木目が美しいテーブルを作るには、いい形ではなかったのですが、なんだかいつも気になっていて。

眺めれば、眺める程、愛着が沸いて、刃物やのこぎりを入れたりする気にはなれなくなりました。

そんなこんなしているうちに40年が経ち、今ではこれだけ大きな原木を所有しているのは、関東ではおそらく私くらいだと思います。

屋久島には少しあるのかな。

大事にご神木として守ってきた「屋久杉龍」。今年は60年に一度の木の辰年だと言うことを聞いて、「あ~、この時を待っていたのか。切らずによかった!」と言う思いがこみ上げてきました。

多くの人に、屋久杉の魅力は触ってもらうことで、英気をもらえて、また屋久杉も輝きを増すと思っています。

屋久杉という自然と人間とのコミュニケーションは、何物にも代えがたい幸福感を与えてくれます。

みんなの幸せと、希少な屋久杉工芸がこれから1000年先まで受け継いでいけるよう、屋久杉プロジェクトの応援をよろしくお願いします!

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